『太陽の法』は「真理の言葉『正心法語』」の内容を詳しく説いた経典ともされていますが、第1章2節「仏とは何か」でエル・カンターレが「釈迦の本体」であることが記されています。幸福の科学では釈迦の本体（本仏）をエル・カンターレと呼んでいますが、現時点では幸福の科学の公式サイトに「信仰（主エル・カンターレ）」という項目やその下の「エル・カンターレ信仰」という項目に地球神エル・カンターレについての説明がありますので、そちらを参考にするのがよいでしょう。以下の感想には、高橋信次や大悟館などの最新の経典『太陽の法』の感想として不適切な事柄が含まれています。
正心法語にエル・カンターレの名は明記されてはいませんが、『太陽の法』第1章8節では、金星の支配者で地球霊団の最初の九次元存在となっていたエル・ミオーレが「うるわしき光の国、地球」という意味を持つ「エル・カンターレ」を称するようになったことが書かれています。太陽の子孫であるとも金星を見て悟りを開いたとも言われるゴータマ・シッダールタ（釈尊）はエル・カンターレの分身とされています。本体・分身という見方は人間的な表現形態としては七次元世界以下で成立する考え方となるようですが、八次元や九次元の大指導霊に対しても用いられてはいます。魂のきょうだいという形態とは別に、本体から分かれた人格霊や人格神を分霊とか分光とか呼んでいる場合もあります。『太陽の法』の最後では、エル・カンターレの転生は「原則、九次元存在によって魂の兄弟が構成されている」と注釈が書かれていますが、その本体については九次元以上であると推定されています。
『太陽の法』第1章9節では、エル・カンターレの本体が1億5000万年前に地上に下生して巨大な光文明を建設し、他惑星人の指導教育が進んだことが書かれています。この1億5000万年前に現れたエロ―ヒム(Elohim)という名は、ミオーレ(Miole)の文字を逆さに読んだような名となっていますが、3億3000万年前頃に出現したとされる始原の神アルファを原点とすると、約6億年ほど前に地球を担当することになったエル・ミオーレとエローヒムとはアルファを原点として時間的には対称的な位置関係にあるということになりそうです。そう考えると、過去と未来を同時に観るという古代ローマの始原の神ヤヌスにも似ていますが、始原の神アルファの観自在的な側面が感じられてくるような気もします。
幸福の科学出版から刊行された『太陽の法』の著者である宗教法人幸福の科学の大川隆法総裁（当時は主宰）は、1991年7月15日に東京ドームで開催された御生誕祭で「エル・カンターレ宣言」をなされました。生誕日は1956年7月7日と届けられていますが、その1956年7月にはエジプト政府がスエズ運河の国有化を宣言したりもしていて、不思議なことにスエズ運河に新たな橋（「橋」はアラビア語で「カンターラ」という）を架ける計画が発足したのが1995年ですが、それは幸福の科学がエル・カンターレを主とする方向を明らかにして教義も修正して高橋信次等の霊言やアール・エル・ランティに関する記述を廃した翌年で、スエズ運河橋（ムバラク平和橋）の完成は2001年ですが、その前年の2000年には幸福の科学の大悟館が完工していたようです。教祖殿の大悟館は幸福の科学の居住施設として東京都港区白金の以前は福沢諭吉の邸宅があったとされる場所にあります。どういう関係があるのかは不明ですが、アフリカ大陸とアジア（ユーラシア大陸）を結ぶ位置にあるスエズ運河のアルカンタラはエル・カンターレと単に名前が似ているだけでなく、実際にエル・カンターレと深く関係のある地域であるのかもしれません。
教祖殿の位置については、総裁は都内のビジネスの中心地であるオフィス街に居を構える意向を示していたが前妻・大川きょう子の意向で白金になったという話もあるらしいのですが、当時、総裁補佐として弟子の筆頭とされていたので、その可能性はありそうです。そうすると、過去に高橋信次を奉じる幹部たちを幸福の科学から排除するのに貢献した主宰補佐が、その後、総裁補佐として教祖殿・大悟館の位置を決めていたということで、エル・カンターレの死と再生（復活）を演出する道具として「オシリスの棺」に相当するような役割も果たしていたのかもしれません。セトの計略に謀られたオシリスの話のようでもありますが、当時、教祖殿の建立に協力された方々も存命中だろうと思いますので、そのような話は封印しておくのがよさそうです。幸福の科学の『新復活』などの書籍では、2004年5月にあった出来事として、大川隆法総裁の死とその肉体的復活の様子が語られています。2023年3月上旬は少し早めに桜が咲いていたと思いますが、その頃に大川隆法総裁は肉体的な死を迎えられました。2023年は幸福の科学の重要なイベントは開催されましたが、ご親族の方々や幸福の科学の幹部等の方々は喪に服しているのかあまり活発な動きは報じられていません。2024年は精舎の館長の異動は多くなっていたようですが、喪に服すといえば、孔子の直弟子の子貢という人には 6年ぐらい喪に服したという伝説があるようでした。
「エル・カンターレ」という名称については『太陽の法』が出版される前から一部の人々には使われていたらしく、霊能者の高橋信次という人が「天上界では釈迦はカンターレと呼ばれている」と言っていたようです。生前の高橋信次は、3億6500年前に宇宙から地球へ来た宇宙人が着地したエルカンタラーという地がナイル渓谷にあって、後にエデンの園となったと言っていたようですが、実際にスエズ運河にエル・カンタラと呼ばれる場所はあるものの、スエズ運河とナイル渓谷とでは地理的にはずいぶん離れた場所になっています。しかし、スエズ運河の東側に「エル・カンタラ エル・シャルキヤ(El-Qantara el-Sharqîya)」という呼び方をされる場所はあるため、エルカンタラーがシャーキャ（釈迦）と関係があると考えていた可能性はあるかもしれません（アラビア語の「シャルキヤ」は「東」という意味）。生前の高橋信次は自身を釈迦の生まれ変わりだと明言してはいなかったようですが、弟子筋にあたる人たちは高橋信次を釈迦の再誕であると信奉していたようで、そのように思わせていた高橋信次は亡くなる直前の1976年の「新復活」という講演で、自身は釈迦ではなく「アール・エル・ランティー」で、アトランティスのアガシャー（イエス）やカンターレー（釈迦）やモーゼは、エルランティーの光の分霊として地上に遣わしたとしたようです。ランティーという名はアトランティスと関係があるものかもしれませんが、特に説明はないようでした。エルランティーはモーゼの時代にヤハベとして現れて、現証としてセラビムという諸天善神を出現させたという内容もあったようでしたが、それが孔子であるとはされていなかったようです。
1991年には『アラーの大警告』というタイトルで幸福の科学出版から出ていた本があって、『ノストラダムス戦慄の啓示』とともにベストセラーとなっていましたが、高橋信次の霊がアラーを称していることについて特に問題があるということで、1994年以降には絶版となりました。土屋書店や角川文庫から出ていた旧版の『太陽の法』も絶版となり、1994年6月に幸福の科学出版から『新・太陽の法』が刊行されて、それには天上界の表側と裏側を明確にして高橋信次を批判する内容が加えられていて、1997年7月7日付にもとの『太陽の法』に改題された時点でも、高橋信次を批判する内容は記されていました。そして、2011年1月15日に大悟館で収録されたアッラーの霊言では、アッラーというのはエローヒムの「アラビアに現れたときの名前」だと述べられ、『太陽の法』の改版（2011年1月17日付）で、高橋信次に関する記述を削除したことを妥当な判断としていました。
高橋信次の著書『心の発見 神理篇』（三宝出版）によれば、自身の守護霊はフォアイシン・フォアイ・シンフォと呼ばれた西暦4世紀頃の中国で肉体を持って生活していた人物であると書いてあったので、最初は西暦6世紀の天台智�擇箸亙命佑世辰燭里任靴腓Δ�、同書の別の部分では伝教大師（最澄）の過去世を天台智�擇箸靴討い董△修療径翆哄擇箸いΔ里魯ぅ┘后Ε�リストの分身でフワン・シン・フワイ・シンフォーとして自身の守護霊をしていたともしており、さらに自身の守護霊は不空三蔵であるとも言っていたようです。いずれにしても、以前の版の『太陽の法』で幸福の科学が高橋信次の転生として出していた見解とは大きく違っていますが、八正道などの仏教系の用語だけでなく「転生輪廻」や「魂のきょうだい」といった霊的な思想などで共通している部分もあるため、高橋信次の転生について過去世の認定が同じでないということを明記して批判しておくことは、幸福の科学の中で高橋信次を奉じる人々を切り離すためには大事なことであっただろうと思います。しかし、その後に高橋信次に関する記述をすべて削除した結果、八正道の順序の説明などのように共通している考え方は一部残っているため、高橋信次の著作を読んだ人からは後から出てきた幸福の科学が高橋信次の思想や世界観を横取りしたように思われたりすることはあるかもしれません。
幸福の科学出版から刊行された『観自在力』には、幸福の科学ではエンリル系は封印されているといった内容が加筆されていたので、おそらく生前の高橋信次が「カンターレ」という名を知っていたのはなぜかといったことが話題になるようなことはなく、その謎が解明されることもないでしょうが、天上界で釈迦がカンターレと呼ばれているといったインスピレーションを、モーセと智�擇里匹舛蕕�が生前の高橋信次に与えたのかということを考えてみると、エル・カンターレの分身であるオフェアリス（オシリス）はゼウスやモーセを指導し、同じくエル・カンターレの分身であるゴータマ・シッダールタが智�擇鮖愼海靴討い燭箸いΔ海箸盥佑┐蕕譴覆�はないので、どちらも可能性としてありえるだろうと思います。
この謎については、オフェアリス神の霊言や宇宙存在ヤイドロンのメッセージによれば、モーセは性格的に気が弱い人だったということが言われているので、オフェアリスやヤイドロンがモーセと直接関わっていたことは間違いないようですが、モーセはエジプトから上手に逃げていたようなので、霊言をしたとしてもあえて責任を取らされるような証言が得られることはないだろうと思います。エジプトにはランティーやカンターレという名に似た地名として「カンティール(Qantir)」という村もあるようで、そのカンティールという場所はエジプト新王国第19王朝のラムセス2世の時代には首都の近くにあって繁栄していたようです。幸福の科学で行われた霊言のなかには、ラムセス2世はエル・カンターレ系で天台智�擇販酖�に関係があると言っているものがあり、智�擇錬渦鵑世永�便としてフワン・シン・フワイ・シンフォーとして霊言をしたとされていたようなので、生前の高橋信次に「カンターレ」とか「ランティー」といったインスピレーションを与えていたのが指導霊のモーセではなく、天台智�擇亡愀犬垢觴藐醂遒離侫錺鵝Ε轡鵝Ε侫錺ぁΕ轡鵐侫�ーであったという可能性もあるかもしれません。しかし、仮にそうであったとしてもおそらく誰も得することはないでしょうから、霊査でその真相を明らかにしたとしても、時間と労力を浪費しただけに終わっていただろうと思われます。
個人を特定する名前というのは、歴史的に有名でない人の場合は、直接の先生や上司に相当する指導霊とか、同じ時代の同じ地域で有名だった人の名前を挙げることになるのだろうと思いますが、名前を共有したり、拝借したり、方便で用いたりといろいろなケースが考えられるので、個人を特定する重要な情報として名前だけでは情報が少なすぎるのですが、どんな名を使っているかいうこともヒントにはなるだろうとは思います。スピリチュアル・エキスパートとして何度も霊言を経験した人でも、名前を知らされずに実際にかかってきた霊人の正体を特定するのは難しいと言っていたようです（『実体験で語る「霊言の証明」スピリチュアル・エキスパート座談会』参照）。そのため、三角測量のようにいろいろな角度からスピリチュアル・メッセージの内容を吟味する必要があるだろうと思います。
2023年2月に出版された『短詩型・格はいく集�� 『神は詩う』』には、『イタリア語の「エル・カンターレ」は「神は詩う」に他ならず』という句が、最後の句としてありました。「カンターレ(cantare)」は「歌う」などの意味がある動詞の不定形であるようで、日本語にするとしたら「神は詩う（存在）」のような体言止めとは逆の表現となるのでしょう。「エル(El)」については、スペイン語なら定冠詞になるものの、イタリア語では定冠詞にはならないので、エルというのは複数形とされるエロヒムの単数形であると解釈するのが普通でしょうが、ヒームには複数形であるということ以外の意味もあるようです。インスピレーションを受けて作詞・作曲をされた楽曲もたくさん出ていますが、初期の頃に用いられていた『神理の言葉「正心法語」』も歌詞ではなく詩のような経文で、月刊誌のメッセージについても詩篇となっていますので、幸福の科学の草創期から「神は詩う」という表現はよく当てはまるものとなっていました。
そのように「神」と「詩」を合わせた名が「エル・カンターレ」でもあるわけですが、アルファも「アル」と「ファ」に分ければ、「アル」が「エル」と同じ意味で「ファ」は大天使ラファエルと同様に「振動する」といった意味があるとすれば、振動するものといえば、光や音、そして言葉ということにもなりますので、アルファもエル・カンターレと同じ意味を持つ名であるということが言えるでしょう。エロ―ヒムについても「エル」と「ヒーム」に分けてみれば同じ意味になるのだろうと思いますが、「ヒーム」がどのような意味を持つ名であるかについては、「威風堂々」というブログの記事で考察されていました。ヒームの霊言というのは、質問に対しても常に歌って答えていたような気がしますので活字にはなりにくいかもしれません。法灯継承が反古となったのが最大の原因でしょうけれど。
正心法語にエル・カンターレの名は明記されてはいませんが、『太陽の法』第1章8節では、金星の支配者で地球霊団の最初の九次元存在となっていたエル・ミオーレが「うるわしき光の国、地球」という意味を持つ「エル・カンターレ」を称するようになったことが書かれています。太陽の子孫であるとも金星を見て悟りを開いたとも言われるゴータマ・シッダールタ（釈尊）はエル・カンターレの分身とされています。本体・分身という見方は人間的な表現形態としては七次元世界以下で成立する考え方となるようですが、八次元や九次元の大指導霊に対しても用いられてはいます。魂のきょうだいという形態とは別に、本体から分かれた人格霊や人格神を分霊とか分光とか呼んでいる場合もあります。『太陽の法』の最後では、エル・カンターレの転生は「原則、九次元存在によって魂の兄弟が構成されている」と注釈が書かれていますが、その本体については九次元以上であると推定されています。
『太陽の法』第1章9節では、エル・カンターレの本体が1億5000万年前に地上に下生して巨大な光文明を建設し、他惑星人の指導教育が進んだことが書かれています。この1億5000万年前に現れたエロ―ヒム(Elohim)という名は、ミオーレ(Miole)の文字を逆さに読んだような名となっていますが、3億3000万年前頃に出現したとされる始原の神アルファを原点とすると、約6億年ほど前に地球を担当することになったエル・ミオーレとエローヒムとはアルファを原点として時間的には対称的な位置関係にあるということになりそうです。そう考えると、過去と未来を同時に観るという古代ローマの始原の神ヤヌスにも似ていますが、始原の神アルファの観自在的な側面が感じられてくるような気もします。
幸福の科学出版から刊行された『太陽の法』の著者である宗教法人幸福の科学の大川隆法総裁（当時は主宰）は、1991年7月15日に東京ドームで開催された御生誕祭で「エル・カンターレ宣言」をなされました。生誕日は1956年7月7日と届けられていますが、その1956年7月にはエジプト政府がスエズ運河の国有化を宣言したりもしていて、不思議なことにスエズ運河に新たな橋（「橋」はアラビア語で「カンターラ」という）を架ける計画が発足したのが1995年ですが、それは幸福の科学がエル・カンターレを主とする方向を明らかにして教義も修正して高橋信次等の霊言やアール・エル・ランティに関する記述を廃した翌年で、スエズ運河橋（ムバラク平和橋）の完成は2001年ですが、その前年の2000年には幸福の科学の大悟館が完工していたようです。教祖殿の大悟館は幸福の科学の居住施設として東京都港区白金の以前は福沢諭吉の邸宅があったとされる場所にあります。どういう関係があるのかは不明ですが、アフリカ大陸とアジア（ユーラシア大陸）を結ぶ位置にあるスエズ運河のアルカンタラはエル・カンターレと単に名前が似ているだけでなく、実際にエル・カンターレと深く関係のある地域であるのかもしれません。
教祖殿の位置については、総裁は都内のビジネスの中心地であるオフィス街に居を構える意向を示していたが前妻・大川きょう子の意向で白金になったという話もあるらしいのですが、当時、総裁補佐として弟子の筆頭とされていたので、その可能性はありそうです。そうすると、過去に高橋信次を奉じる幹部たちを幸福の科学から排除するのに貢献した主宰補佐が、その後、総裁補佐として教祖殿・大悟館の位置を決めていたということで、エル・カンターレの死と再生（復活）を演出する道具として「オシリスの棺」に相当するような役割も果たしていたのかもしれません。セトの計略に謀られたオシリスの話のようでもありますが、当時、教祖殿の建立に協力された方々も存命中だろうと思いますので、そのような話は封印しておくのがよさそうです。幸福の科学の『新復活』などの書籍では、2004年5月にあった出来事として、大川隆法総裁の死とその肉体的復活の様子が語られています。2023年3月上旬は少し早めに桜が咲いていたと思いますが、その頃に大川隆法総裁は肉体的な死を迎えられました。2023年は幸福の科学の重要なイベントは開催されましたが、ご親族の方々や幸福の科学の幹部等の方々は喪に服しているのかあまり活発な動きは報じられていません。2024年は精舎の館長の異動は多くなっていたようですが、喪に服すといえば、孔子の直弟子の子貢という人には 6年ぐらい喪に服したという伝説があるようでした。
「エル・カンターレ」という名称については『太陽の法』が出版される前から一部の人々には使われていたらしく、霊能者の高橋信次という人が「天上界では釈迦はカンターレと呼ばれている」と言っていたようです。生前の高橋信次は、3億6500年前に宇宙から地球へ来た宇宙人が着地したエルカンタラーという地がナイル渓谷にあって、後にエデンの園となったと言っていたようですが、実際にスエズ運河にエル・カンタラと呼ばれる場所はあるものの、スエズ運河とナイル渓谷とでは地理的にはずいぶん離れた場所になっています。しかし、スエズ運河の東側に「エル・カンタラ エル・シャルキヤ(El-Qantara el-Sharqîya)」という呼び方をされる場所はあるため、エルカンタラーがシャーキャ（釈迦）と関係があると考えていた可能性はあるかもしれません（アラビア語の「シャルキヤ」は「東」という意味）。生前の高橋信次は自身を釈迦の生まれ変わりだと明言してはいなかったようですが、弟子筋にあたる人たちは高橋信次を釈迦の再誕であると信奉していたようで、そのように思わせていた高橋信次は亡くなる直前の1976年の「新復活」という講演で、自身は釈迦ではなく「アール・エル・ランティー」で、アトランティスのアガシャー（イエス）やカンターレー（釈迦）やモーゼは、エルランティーの光の分霊として地上に遣わしたとしたようです。ランティーという名はアトランティスと関係があるものかもしれませんが、特に説明はないようでした。エルランティーはモーゼの時代にヤハベとして現れて、現証としてセラビムという諸天善神を出現させたという内容もあったようでしたが、それが孔子であるとはされていなかったようです。
1991年には『アラーの大警告』というタイトルで幸福の科学出版から出ていた本があって、『ノストラダムス戦慄の啓示』とともにベストセラーとなっていましたが、高橋信次の霊がアラーを称していることについて特に問題があるということで、1994年以降には絶版となりました。土屋書店や角川文庫から出ていた旧版の『太陽の法』も絶版となり、1994年6月に幸福の科学出版から『新・太陽の法』が刊行されて、それには天上界の表側と裏側を明確にして高橋信次を批判する内容が加えられていて、1997年7月7日付にもとの『太陽の法』に改題された時点でも、高橋信次を批判する内容は記されていました。そして、2011年1月15日に大悟館で収録されたアッラーの霊言では、アッラーというのはエローヒムの「アラビアに現れたときの名前」だと述べられ、『太陽の法』の改版（2011年1月17日付）で、高橋信次に関する記述を削除したことを妥当な判断としていました。
高橋信次の著書『心の発見 神理篇』（三宝出版）によれば、自身の守護霊はフォアイシン・フォアイ・シンフォと呼ばれた西暦4世紀頃の中国で肉体を持って生活していた人物であると書いてあったので、最初は西暦6世紀の天台智�擇箸亙命佑世辰燭里任靴腓Δ�、同書の別の部分では伝教大師（最澄）の過去世を天台智�擇箸靴討い董△修療径翆哄擇箸いΔ里魯ぅ┘后Ε�リストの分身でフワン・シン・フワイ・シンフォーとして自身の守護霊をしていたともしており、さらに自身の守護霊は不空三蔵であるとも言っていたようです。いずれにしても、以前の版の『太陽の法』で幸福の科学が高橋信次の転生として出していた見解とは大きく違っていますが、八正道などの仏教系の用語だけでなく「転生輪廻」や「魂のきょうだい」といった霊的な思想などで共通している部分もあるため、高橋信次の転生について過去世の認定が同じでないということを明記して批判しておくことは、幸福の科学の中で高橋信次を奉じる人々を切り離すためには大事なことであっただろうと思います。しかし、その後に高橋信次に関する記述をすべて削除した結果、八正道の順序の説明などのように共通している考え方は一部残っているため、高橋信次の著作を読んだ人からは後から出てきた幸福の科学が高橋信次の思想や世界観を横取りしたように思われたりすることはあるかもしれません。
幸福の科学出版から刊行された『観自在力』には、幸福の科学ではエンリル系は封印されているといった内容が加筆されていたので、おそらく生前の高橋信次が「カンターレ」という名を知っていたのはなぜかといったことが話題になるようなことはなく、その謎が解明されることもないでしょうが、天上界で釈迦がカンターレと呼ばれているといったインスピレーションを、モーセと智�擇里匹舛蕕�が生前の高橋信次に与えたのかということを考えてみると、エル・カンターレの分身であるオフェアリス（オシリス）はゼウスやモーセを指導し、同じくエル・カンターレの分身であるゴータマ・シッダールタが智�擇鮖愼海靴討い燭箸いΔ海箸盥佑┐蕕譴覆�はないので、どちらも可能性としてありえるだろうと思います。
この謎については、オフェアリス神の霊言や宇宙存在ヤイドロンのメッセージによれば、モーセは性格的に気が弱い人だったということが言われているので、オフェアリスやヤイドロンがモーセと直接関わっていたことは間違いないようですが、モーセはエジプトから上手に逃げていたようなので、霊言をしたとしてもあえて責任を取らされるような証言が得られることはないだろうと思います。エジプトにはランティーやカンターレという名に似た地名として「カンティール(Qantir)」という村もあるようで、そのカンティールという場所はエジプト新王国第19王朝のラムセス2世の時代には首都の近くにあって繁栄していたようです。幸福の科学で行われた霊言のなかには、ラムセス2世はエル・カンターレ系で天台智�擇販酖�に関係があると言っているものがあり、智�擇錬渦鵑世永�便としてフワン・シン・フワイ・シンフォーとして霊言をしたとされていたようなので、生前の高橋信次に「カンターレ」とか「ランティー」といったインスピレーションを与えていたのが指導霊のモーセではなく、天台智�擇亡愀犬垢觴藐醂遒離侫錺鵝Ε轡鵝Ε侫錺ぁΕ轡鵐侫�ーであったという可能性もあるかもしれません。しかし、仮にそうであったとしてもおそらく誰も得することはないでしょうから、霊査でその真相を明らかにしたとしても、時間と労力を浪費しただけに終わっていただろうと思われます。
個人を特定する名前というのは、歴史的に有名でない人の場合は、直接の先生や上司に相当する指導霊とか、同じ時代の同じ地域で有名だった人の名前を挙げることになるのだろうと思いますが、名前を共有したり、拝借したり、方便で用いたりといろいろなケースが考えられるので、個人を特定する重要な情報として名前だけでは情報が少なすぎるのですが、どんな名を使っているかいうこともヒントにはなるだろうとは思います。スピリチュアル・エキスパートとして何度も霊言を経験した人でも、名前を知らされずに実際にかかってきた霊人の正体を特定するのは難しいと言っていたようです（『実体験で語る「霊言の証明」スピリチュアル・エキスパート座談会』参照）。そのため、三角測量のようにいろいろな角度からスピリチュアル・メッセージの内容を吟味する必要があるだろうと思います。
2023年2月に出版された『短詩型・格はいく集�� 『神は詩う』』には、『イタリア語の「エル・カンターレ」は「神は詩う」に他ならず』という句が、最後の句としてありました。「カンターレ(cantare)」は「歌う」などの意味がある動詞の不定形であるようで、日本語にするとしたら「神は詩う（存在）」のような体言止めとは逆の表現となるのでしょう。「エル(El)」については、スペイン語なら定冠詞になるものの、イタリア語では定冠詞にはならないので、エルというのは複数形とされるエロヒムの単数形であると解釈するのが普通でしょうが、ヒームには複数形であるということ以外の意味もあるようです。インスピレーションを受けて作詞・作曲をされた楽曲もたくさん出ていますが、初期の頃に用いられていた『神理の言葉「正心法語」』も歌詞ではなく詩のような経文で、月刊誌のメッセージについても詩篇となっていますので、幸福の科学の草創期から「神は詩う」という表現はよく当てはまるものとなっていました。
そのように「神」と「詩」を合わせた名が「エル・カンターレ」でもあるわけですが、アルファも「アル」と「ファ」に分ければ、「アル」が「エル」と同じ意味で「ファ」は大天使ラファエルと同様に「振動する」といった意味があるとすれば、振動するものといえば、光や音、そして言葉ということにもなりますので、アルファもエル・カンターレと同じ意味を持つ名であるということが言えるでしょう。エロ―ヒムについても「エル」と「ヒーム」に分けてみれば同じ意味になるのだろうと思いますが、「ヒーム」がどのような意味を持つ名であるかについては、「威風堂々」というブログの記事で考察されていました。ヒームの霊言というのは、質問に対しても常に歌って答えていたような気がしますので活字にはなりにくいかもしれません。法灯継承が反古となったのが最大の原因でしょうけれど。
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